中国ドラマ感想~フクロウとにらめっこ

中国ドラマ・映画を知らない人や、どれを見ようか迷っている人向けに、あらすじや感想を紹介していくブログです。時代劇が多め。あまり詳しいネタバレはしないつもりですが、事前に作品内容を知りたくない方はご注意ください。

中国・華流ドラマ

『琅琊榜(ろうやぼう)』感想 14~18話

更新日:

東京倶楽部」サイト より

あらすじ 14~18話

梅長蘇の葛藤
~喪った過去と生まれ変わった現在の間で

※ネタバレ注意

 麒麟の才子も女のカンには勝てなかったらしい。

梅長蘇(ばいちょうそ)の正体が林殊(りんしゅ)であると、
霓凰(げいおう)に早くもばれてしまった。
 

霓凰は林殊の幼なじみで婚約者だった。

父親の後を継いで、17歳から10年間、
南の国境を守ってきた将軍でもある。

冷静で腕が立ち、男勝りな性格ながら林殊への思いは一途だ。
謀反の罪で死んだという彼を信じ、今も独り身を貫いている。
 

 梅長蘇が林殊と知って泣きくずれる霓凰に、
長蘇もあふれる思いを抑えきれない。

けれど彼の心中は複雑だった。
 
闇炮坊(やみほうぼう)が爆発した時も、
同じ葛藤がかいま見える。

 現場は炭になった家屋の残骸と、
焼け出された人々でごった返していた。

救援に駆けつけた靖王は、
この爆発が梅長蘇のしわざではないかと疑う。

彼は林殊の親友だった。

正体を知られていないとはいえ、
親友にそんな目を向けられて言葉を失う梅長蘇を、
霓凰がかばう。
 

 しかし、怒って靖王にくってかかる彼女を
梅長蘇は止めた。

なぜなら靖王がうさんくさい謀士を疑うのは、
主として正しいあり方だからだ。

彼が昔の情にとらわれて判断を誤るのを、
梅長蘇はなによりも恐れている。

それは、自分の身勝手で巻き込んだ靖王をはじめ、
多くの血が流れることを意味していた。

それほど彼らの計画は危うく、
険しい道のりなのだ。

「クランクイン!ビデオ」サイト より

 かつての林殊は大弓を引き、
暴れ馬を乗りこなすほど武勇に優れていた。

将来は国を担っていくと期待される、
正義感の強い若者だった。
 
 12年前の赤焔事案は、
そのすべてを林殊から奪い去る。

父も仲間も殺され、
かろうじて生きのびた自分は
反逆者として追われる身になった。

残ったのは、
弓ひとつ引けない弱った体と、

目的のために手を汚すこともいとわない
謀士の姿だけ。

誰よりも今の梅長蘇を嫌っているのは
彼自身かもしれない。
 

 もう2度と
輝かしかった過去にはもどれない。

亡き人たちの無念と、
変わり果てた身を背負い、

今を生きていくしかない。
それがどんなに辛いことだろうと。
 

 故郷に戻り、林殊を想う人々に会うことは、
梅長蘇にその葛藤をまざまざと思い知らせる。

彼は残りわずかな命を復讐にかけ、
非情な謀士、梅長蘇として生きる決意をした。

それでも、
まっすぐに慕ってくれる霓凰を前にすれば、
心が揺れてしまう。

謀士として、靖王と割り切った関係を望んでも、
軽蔑の目を向けられれば痛みを感じずにはいられない。
 
 そんな梅長蘇の覚悟と切なさを
静かに語る表情が、彼を魅力的に見せている。

あらすじ 14~18話

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