中国ドラマ感想~フクロウとにらめっこ

中国ドラマ・映画を知らない人や、どれを見ようか迷っている人向けに、あらすじや感想を紹介していくブログです。時代劇が多め。あまり詳しいネタバレはしないつもりですが、事前に作品内容を知りたくない方はご注意ください。

中国・華流ドラマ

『琅琊榜(ろうやぼう)』感想 19~24話

更新日:

東京倶楽部」 サイトより

あらすじ 19~24話

※ネタバレ注意

梅長蘇、暗躍する

これまで梅長蘇(ばいちょうそ)は、
ずる賢い謀士と言われながらも、
弱きを助け強きをくじく振る舞いが多かった。

今回は珍しく、暗躍する謀士らしい
たちの悪さを見せている。
 

 敵対する謝玉(しゃぎょく)は、皇太子派の中心人物で、
いわば中ボスである彼との戦いは、山場の1つと言えた。

「相手を倒すなら一息に、徹底的に」という言葉のとおり、
互いの生き残りをかける対決は、二転三転していく。

特に後半の、梅長蘇と謝玉の一騎打ちは見ものだった。

博報堂DYミュージック&ピクチャーズ/
アジア・リパブリック9周年 より
牢を出た後の、梅長蘇

謝玉との一騎打ち

 謝玉は壮年の野心家だ。
少し前まで皇帝の信頼も厚い、軍の高官だった。

人を陥れ、罪を犯しても手に入れた地位を
一晩で失い、薄暗く汚れた牢の中で死を待つしかない
というのは、屈辱に違いない。
 

 しかし梅長蘇が訪れた時、
彼は落ち着きはらい、毅然と座っていた。

まだ生きのびるための策と自信があったからだ。
話を持ちかけた梅長蘇を、焦りすぎだ、とあざ笑いもする。

 梅長蘇も心理戦では負けていない。
謝玉の頼みの綱を、1本いっぽん絶っていく。
まるでネズミをいたぶるネコのように。

だんだん顔色が変わる謝玉。

 彼は愛する妻に、名誉の死を求められた時も拒んだ。
この時代においては、妻のほうが良識的なのかもしれない。

それに反して謝玉は、
生きている限りチャンスはある、
と泥をはいずってでも再戦にかける人間だ。

 そのタフなメンタルは悪役ながらすごいと思う。
梅長蘇の言葉にもかたくなに抵抗し、
簡単にあきらめようとはしない。

 対する梅長蘇は全く悪びれず、
涼し気に微笑みながら、謝玉の最後の希望を絶つ。

謝玉には悪魔の顔に見えただろう。

おまけに、
生きのびるには梅長蘇にすがるしかない、
とささやかれる。

「利用価値があることを喜んだらどうです?
何の価値もなければ、残る道は‘死’のみだ」



梅長蘇のためらいの無い悪意は、
誕生日の宴で、友人を傷つける罪悪感に苦しんでいた人物とは思えない。

彼の笑顔の裏には、冷たい憎しみが燃えている。

そのわけが明らかになったとき、
その秘密は梅長蘇の主である靖王をも、動かしていくのだった。

あらすじ 19~24話

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